まだ幼かった頃、親と凄絶な喧嘩をしてしまい家出をしたことがあります。
しかし友人の家に泊まるのは申し訳ないし向こうのお宅に迷惑が掛かる。かといってホテルなどに泊まるお金があるわけでもない。
どうしよう…と途方に暮れ夜の街をふらついていました。
眩しすぎるネオンの光に気圧され、世の中から隠れるように、ひたすら人気の無い道を選びひたすら歩き続けました。
眠らずに歩き続けようとも思いましたが、とてもそんな体力は無く結局公園で休憩をすることに。

 

足の疲れが取れるまで携帯を弄って時間を潰すことにし、何気なくSNSで家出して行くあてが無く、神待ち掲示板で泊まる場所を探している内容を投稿しました。
すると、さすがはTwitterと言うべきか、すぐさまリプライが飛んできます。
ある一人の男性からでした。
実際にお会いしたことはありませんが、地元が近いという共通点もあって何度か交流をしたことがあります。
「今どこにいるの?話を聞くだけなら俺にも出来るから」
疲弊した私にとってとても響く言葉でした。
すぐさまDMを送り、場所を伝えて彼を待つことにしました。

 

それから数十分後に一台のバイクが公園に止まります。
深夜の公園には私しかいないので、彼は真っ直ぐやってきました。
大体二十五歳くらいでしょうか、がっちりとした体躯の方で、頼りになりそうだと感じました。
安堵したのも束の間、彼は開口一番「ここで話すのもなんだから俺の家に行こう」と切り出したのです。
正直、不安で一杯になりました。見ず知らずの男性の家へ上がり込むだなんて…。
初めから神待ち目当てだったのか、と少し落胆もしました。
それでも他に行き場がないので、不承不承と承諾しました。

 

家に着きリビングに通され、彼は暖かいコーヒーを差し出してくれました。
ぽつりぽつりと話す私の言葉を丁寧拾ってくれて、ああ、誠実な人なんだと、思ってしまいました。
暫く時間が経つと、彼は突然ソファの上に私を押し倒しました。その衝撃で飲みかけのコーヒーカップが倒れてしまいましたが、全く気に留める様子はありませんでした。
嫌だ、やめて、と必死に抵抗するも虚しく、体格的に不利である私は成す術もありませんでした。
隙を突いて逃げ出せたおかげで最後までは到達していませんが、それでも幼い私にとってダメージの大きいものでした。

 

後日、友人に初めから神待ち目当てに決まってるのになんでその男を誘い出したのと怒られました。
行くあてが無かったから仕方ないじゃない!と突っぱねましたが、もう二度としないと誓いました。

 

 

未婚、19、女子大学生